木酢液(もくさくえき)の害虫駆除効果

木酢液の基礎知識

 

木酢液はいろいろな効果が謳われ、製品もいろいろ登場しているので、その名前については多くの人が知っていると思います。

 

この木酢液ですが、かつては酢酸やメタノール(有機溶媒などとして用いられるアルコールの一種)に製造に利用されていましたが、こうした化学物質は化学合成や醸造に供給源が代わっています。しかし現在でもいろいろな効果があることから農薬的使用や民間療法、厚生目的で利用されているわけです。

 

ユニークな液体燻製は食品加工法のひとつで、木酢液から採れるスモークフレーバー(燻液)が用いられています。実際には、木材を乾留させると生じる乾留液の上澄の部分が木酢液で、多い例としては、炭焼き時に木酢液が副産物として製造されています。

 

液体の外見は赤褐や暗褐色で、大半は水分ですが、木材由来となる有機酸(酢酸など)が含まれた弱酸性となっています。

 

他にはアルコール類、カルボニル化合物、フェノール類やフラン類などの芳香族化合物も含まれ、原材料や乾留条件で成分にはある程度ばらつきが生じます。

 

木酢液は以前は農薬として登録されていましたが、現在では登録が失効した失効農薬です。もちろん販売禁止農薬ではありませんから、今でも農薬的に使うことが可能で、実際に園芸用の製品がいろいろ販売されています。